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崩落する地獄

クリスマスSS(再掲載)

崩落する地獄

失踪シリーズ:空木
R-18 モブ輪姦注意
崩落する地獄
(人形の末路 後 モブ姦注意)

「…んっ…ぅ…っ…」

 体を左右に揺らすとガタガタと椅子が揺れ動くがまったくもって縄の外れる気配がない。視界も遮られているから何もわからない。手足は拘束され、視界も塞がれ、口も塞がれている。更には中にいれられた玩具が不定期に動くので眠ってしまうことすら出来ない。
 聞こえるのは玩具が振動する音と、ぺらりぺらりと本のページを送る音に時折私のうめき声と飲み物を啜る音だけだった。
 こうして何時間立ったのかわからないが私の体力に限界が来ていることはわかる。もう何度達したかわからない。こうなったきっかけは、私の失言からだった。
 空木葵に殺されないため彼のお人形さんとなった私を待っていたのは、脳味噌が衰退しそうな堕落した生活だった。毎日のようにそれこそ人形みたく着飾られ、無駄に動くことも赦されず、彼の気の向くままに犯され、栄養摂取というなの点滴を打ち込まれ、ティータイムには大量のお菓子やケーキを出され、残すことは許されない。
 まるで地獄のような生活。ここで全てを諦めてしまえば楽なのだろう、しかし私はそこまで諦めのいい女で居ることはできなかった。一度、堕ちてしまえと諦めかけた時、いろいろなことが頭を巡ってソレも適わなかった。中途半端な今のこの状態は本当に地獄以外の何物でもない。
 失言も私の不安定な精神が起こさせたもので、うっかり空木に対して致命的な発言をしてしまったのだ。彼にとって私は人形だ。人形は持ち主を肯定し、愛し、永遠を誓うものであるべきと思っている彼に対して私は否定を行った。
 ささやかな否定だった。ガーネットの薔薇のピアスと真珠のピアスどちらがいいかと聞かれ、私は“どちらでもいい”と上の空で答えてしまった。どちらでもいいというのは興味が無いということ。それは彼に対する否定となった。彼の地雷を踏み抜いたのは一瞬で理解できた。しかし取り繕うにも時既に遅く、今こうしてお仕置きをされている。

 かつかつと、こちらに近づいてくる足音が聞こえた。そろそろ許してくれるのだろうか、そう期待し顔をあげる。何も見えないのは当たり前なのだが、光の有無くらいはわかる。光が見えない。たぶん、光源を彼が遮っているからだろう。
 小さくうめき声を上げる。彼はもう一歩近づいて、それから目元の目隠しをシュルッと解いた。

「んー…この程度じゃ壊れないか」
「…ぅ」
「まだ、おめめがキラキラしてる、お人形さんはそんな顔しないでしょ?」
「…ぅっ、ふ……ぅぐ…」
「でもね、玩具だけじゃだめなんだ~ってわかったからいいや」

 玩具の振動が止まる。

「ふふ、お疲れ様、でもね。ここからが本番」
「…?」

 空木が、入っていいよと可愛らしい声を上げるとスーツに身を包んだ数名の男が入ってくる。彼らの顔には見覚えがある空木の部下だ。急にかあっと顔が火照る。こんな非れもない姿を名前も知らぬ男達に見られているなんて。
 空木を見上げる。彼は心底楽しそうに私を見下ろした後、椅子に固定していた腕と足の縄を解いてそのまま私を抱き上げた。ぼすっと乱暴にベッドに降ろされる。きっとこの部下達の前で渡しを犯してやろうという魂胆だろう。そう思って顔をあげると、部下達が上着を脱いでいるのが見えた。

「な、に…?」
「ふふ、僕のことをちゃんと愛してくれない君が悪いんだよ。滅茶苦茶に犯されちゃえばいい」
「……ま、まって…あ、あおい…」
「なあに?」
「私、そんなの…い、や…!!?」

 部下の男のひとりが私の腕をつかんでベッドに結いつける。空木はそれを見てからベッドサイドの椅子に座った。部下達は何も言わず、私の足を無理矢理こじ開けると1人が避妊具をつけずそのまま中に勃起したソレを容赦なく突っ込んだ。先程までの行為のせいで濡れていたので痛いということはなかったが不快感で悲鳴が漏れる。
 部下が激しく動き出し、身勝手に快楽を貪るように激しく奥を犯す。空木の動き方とは比べ物にならないただ自分が気持ちよくなるための律動。私のことを物としか思っていない動き方に快楽など感じなかった。苦しくて、怖い。少しでも腰をよじって逃げようものなら、仕置だと言わんばかりに深くえぐられる。
 私を犯している部下の顔を見る。快感に顔を歪めてはいたが、根本は無表情で本当に私の事を道具としか思っていない、冷たい顔だった。他の部下達もそういった顔をしている。この場で唯一笑顔なのは空木だけだった。

「はぁ…っ…そろそろ中に出しますよ?」
「……っやだ、やめっ…やめて!!」
「空木様の命令ですので」

 淡々とした態度で私の腰を掴みそのままラストスパートをかける男に恐怖感じる。命令だから犯して命令だから中に出す?それこそ本当に人形…ああ、そうか空木はこれを求めているのか。自分の命令に一切逆らわないどころか、表情すらない。人形の形に臓器が入っているだけの物を。
 激しく体が揺さぶられ、彼の小さなうめき声とともに律動が止まる。彼が中から自身の物を引き抜くとごぷっと白濁が流れた。

「あはは、すごいいっぱい出されちゃったね?」
「…もう、やめ…辞めて下さい」
「だめだよ、ほらまだ皆残ってるんだから」

 その言葉とともに2人目の男が私の中にまた避妊具をつけずに突っ込む。そして何も言わずにまた激しく動き出す。空木はその様子を満足そうに見てから椅子を立った。

「あ、葵…?どこに!?」
「同じ光景ずっと見てても飽きちゃうでしょ?だから、お散歩」
「ひっぃ…やだっ…行か…っないで!」
「ふふ、その目好きだよ。じゃあ部下くん、終わったら電話して」
「はい、空木様」

 かつかつと振り返りもせずに歩いていきそのまま扉を締めてしまう。部屋の中に私の嗚咽と行為の音だけが虚しく響く。

「っぅ…うっ…げほっ…」
「空木様の機嫌を損なう貴方が悪いのです」

 耳元で誰かが囁く。機械的で淡々とした声にぞっと背筋に冷たいものが走った。

「っ…ぁ、い…いや…葵、葵…っ戻ってきて…」
「見捨てられたのにか?」
「…え」

 私を犯していた何人目かの男が、唇を曲げてそう言う。少しも感情が篭っていない。

「だってそうだろう?空木様はお気に入りの物を他人に触らせない。見捨てられたからこうやって今俺達に犯されてるんだろう?」
「…」
「折角あの人に愛を捧げられているのに、逃げようなんてするからですよ」

 ちがう。この人達は無感情なのではない。空木葵という人間に陶酔しているのだ。私に対して感情を示さないだけで、空木のことを語る時顔が無表情から崩れているのだから。何故陶酔しているのかはわからない、しかし狂っているのだけはわかる。
 
「…うっ、あ…おい」
「呼んだって帰ってこない、見捨てられたんだから」

 見捨てられた。見捨てられたと何度も何度も機械的に囁かれる。頭が可笑しくなりそうだ。私は見捨てられた?本当に?あんなにわたしを愛していると言っていたのに?私が逃げ出そうとしたから?ああ、私が逃げたら、きっと皆殺されて、私もきっと帰ってきた空木に無慈悲に殺されるのか。怖くなって涙がぼろぼろ溢れてくる。

「うえっ…えっ…いや……っいや……捨てないで、葵…わたしのこと、すて、ないでっ…」

 嗚咽してしゃくりあげながら何度も名前を呼ぶ。部下達は何も言わずに泣きじゃくる私を犯すだけだった。

「ぐずっ…ぅっ…うぁっ…やだ…葵、葵…っ」
「…では、自分で懇願したらどうでしょうか?」
「…?」
「情けをかけてあげましょう」

 ひとりの男が、スマホを取り出して電話をかけ、私の近くにそれを置いた。電話口からもしもし~とのんきな声が聞こえてくる。自分でも驚くほどほっとして、拘束の解かれた手で電話をつかむ。

「あ、あ…葵、」
「なあに?」
「見捨てないで」
「どうしてそんなこと言うの?」
「私が言うこと聞かないから、お人形になれないから、もう要らないの?」
「うーん」

 空木の声のトーンは変わらない。いつもと同じ可愛らしい声だ。しかし、若干冷たく聞こえる。私はその態度に焦って更に捲し立てようとした時、私を犯していた部下がまた中をぐちゅぐちゅとえぐり出した。今度は葵とシているときのように優しく。

「ひぁあっ!?」
「どうしたの?」
「っぁ…う…葵、帰ってき…て」
「なんで?」
「あぁ…だって、だって…」
「部下くんので感じてるじゃない、僕じゃなくてもいいでしょ?」

 本当に見放したような声に、心臓が止まりそうになるほど恐怖が走る。見捨てられる、嫌だ。このまま見捨てられて、ゴミのように殺されるのは嫌だ。

「やだ、いやだ、葵じゃなくちゃ…やだっ…ぁ…っお願い、葵、お願い…見捨てないで」
「言うことが違うでしょ?」

 声が二重に聞こえる。スマホを通しての声と、生の声が。生の声の聞こえた方に顔を向けると、冷たい顔をした空木がドア口に立っていた。

「……ぁっあ…」
「どうやったら見捨てられないかわかるでしょ?」

 そのまま近寄ってきて先ほどと同じ位置に座る。

「…あ…ぁ……」

 初めてみた私に対する冷たい顔に言葉が詰まる。そんな私をつまらなさそうに見ている彼にまた焦燥が募っていく。

「……葵が世界で一番好き、愛してる、葵以外いらない。葵のお人形になる、もう絶対に逃げないから、お願い私の事、もう一度愛して」
「…もう、しょうがないなぁ~」

 にぱっと絶対零度の表情から暖かなお日様のような笑顔に戻った彼の顔を見て、人生の中で一番ほっとした。
 空木はもう下がっていいと部下を下がらせ、どろどろに汚れた私の体を抱きしめた。

「ちゃんと反省した?」
「はい、しました……わたしには、葵だけです…」
「じゃあ、服従のキス」

 ほら、君からと急かされ、私は彼の唇に自分の唇を重ねた。そのまま舌をいれて彼のご機嫌を取るようにぐちゅぐちゅと口内を犯す。もう、あんな怖い顔をされないように。

「…はぁ…葵」
「ん、だめ」
「…っ!」
「違う、ほら、どろどろだからまずは一緒にお風呂入って外も中綺麗にしてからシようね」
「…ぁ、あ、よかった…はい、そうします…」
「じゃあ、アヒルさんと薔薇の入浴剤持っていくから先にお風呂行ってて?」
「はい」

 裸のままふらふらと部屋を出る。お風呂はすぐ近くにあるしこの屋敷は常に適温で温かいから寒いことはないが、まだ体の芯は寒いままだ。歩く度ぽたぽたと中から溢れる精液を見る度先程のことを思い出して心が冷える。後で、彼に心の芯まで温めてもらわないと。そう思いながらお風呂場の扉を開けた。

* **

「空木様」
「ああ、君か。今日はありがとね?」
「いえ、仕事ですから」
「じゃあ、ついでにお掃除とシーツ交換しておいてくれる?」
「はい」

 部下に乱れたシーツを片付けさせながら、アヒルの玩具を鳴らす。彼女は今頃僕を待って脱衣所で膝を抱えている頃だろう。きっとその光景を見たら笑ってしまいそうだから、もう暫くここで心を落ち着けてから向かおう。
 ちょっとしたお仕置きのつもりだったが部下のおかげで凄まじいトラウマを残せたらしい。少し輪姦させて疲れ果てたところを優しく慰めてあげようと思っていただけなのだが、トラウマを持った彼女の表情ったら凄まじかった。絶望色の瞳は何時見ても美しい。特に愛しい人のなら尚更に。

「ねえ、あの子に何を言ったの?」
「空木様に見捨てられると言っただけですよ」
「ふぅん、ふふふっ、そっかあ」

 見捨てられて殺されると思ったのだろうか。これからは気に入らないことを言う度に見捨てるといえばいいのか。そうすれば今日みたいに泣いて懇願して僕の事を愛してると言うだろう。そうしていつか彼女の心は本当に壊れてしまうだろう、その時が楽しみでたまらない。
 ああ、早く僕と同じ壊れた世界まで堕ちておいで、愛しい人。
 アヒルと薔薇の入浴剤とタオルを持って震えているであろう彼女のもとに向かった。

END



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